電気の歴史 〜わたしたちの暮らしを変えたエネルギー~

スマホ、エアコン、冷蔵庫、テレビ…今の私たちの生活に、電気はなくてはならない存在ですよね。でも、電気が私たちの日常にあたりまえのように使われるようになったのは、実はそんなに昔のことではありません。
今回は、「電気」がどんなふうに人間に発見され、どうやって今の便利な暮らしに結びついていったのかを、ご紹介します。


■ 昔むかし、人は「電気」を知らなかった

人類が最初に電気にふれたのは、きっと「雷」を見たときでしょう。
雷は、太古の昔から「神の力」と考えられていました。火を生み出す雷、恐ろしいけどすごい力。それが「電気」だなんて、昔の人はもちろん知りませんでした。

また、古代ギリシャの人たちは、琥珀(こはく)を布でこすると、細かいものを引き寄せることに気づいていました。でも、それが「電気の力」だとは、まだわかっていなかったのです。


■ 科学がちょっとずつ電気を解き明かす

時代が進んで18世紀ごろになると、電気について本気で研究しはじめる人たちが現れました。

アメリカのベンジャミン・フランクリンは、「雷って電気なんじゃない?」と考えて、凧にカギをつけて雷の中へ飛ばすという、とっても大胆な実験をしました。(今はマネしちゃダメですよ!)

イタリアのボルタさんは、世界で初めて電池を作りました。この「ボルタ電池」は、ちゃんと人間の手で電気を作り出せる道具として、とても大きな一歩でした。


■ 電気がだんだん身近になる時代へ

19世紀になると、電気はどんどん生活に役立つ形へと進化していきます。

イギリスのファラデーさんは、磁石と電気の不思議な関係から、「発電機」というアイデアを生み出しました。これが、今の電気を作る技術のもとになっています。

そして、有名なエジソンが電球を発明したことで、夜でも部屋を明るくできるようになりました。それまでの夜は、ろうそくやランプに頼っていたので、大革命だったんです。

さらには、ニコラ・テスラが考えた「交流送電」の仕組みのおかげで、遠く離れた場所でも電気を届けられるようになりました。


■ 今の私たちと電気

20世紀に入ると、電気はどんどん便利になって、世界中に広がりました。冷蔵庫、洗濯機、テレビ…家の中がどんどん快適になっていきます。さらに、インターネットやスマホ、電気自動車など、今も新しい使い道がどんどん生まれています。

最近では、地球にやさしい電気(太陽光や風力など)を作ろうという動きも増えていますね。電気は、これからも未来を明るくしてくれる存在です。


■ おわりに 〜これからも、電気と一緒に〜

電気の歴史をふり返ると、人間が自然の不思議に触れ、その力をちょっとずつ知って、今の暮らしにつなげてきたことがわかります。
これから先も、電気とともに、わたしたちの暮らしはきっともっと便利で楽しく、そして優しいものになっていくでしょう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です